上田佐智雄マジ最高なんですって話
ザワを観た!ついに劇場で!!
公開前の完成披露で観た時から思ってた「上田佐智雄」の良さについてもう語るしかね〜と思ったので語ります
※ネタバレしかない
上田佐智雄という男は、HiGH&LOW THE WORSTにおいては敵のトップという立場で登場します。
にも関わらず、上田佐智雄の描写はあまりにも完璧で、観客が佐智雄に不快感を抱くシーンはないに等しい。
まず登場から。
めちゃくちゃに強い→でも誰かを探している→戦う事は目的じゃない→女の子をさがして助けた→女の子は妹だった
なんですよ!!!???!いやこんなの無茶苦茶良い奴じゃん!!!!ここまで描いといて、佐智雄が悪い奴なんて事はもうないんだなって分かりますよ。
LDHのこういう映画の守るべきものの基準って「家族」「子供(年下)」「女の子」だと思ってて、それをすべて満たすのが「妹」なんですよね。どいつもこいつも妹守ったらソイツはもうソッコーでいいヤツになりがちなんですよね。個人の見解ですよ。でもホントそう思います。
そこからも、佐智雄の描写は一切の隙も見せない。
鳳仙のトップとして幹部の前に立つ時も、「遅れた」ってちゃんと謝るし、下のけじめを自分一人でつけるし、ミスをした下じゃなくてコントロールできない自分に怒ってる。
楓士雄と出会うシーンもそう。
おばあちゃんの事を気にかけてあげて、さらにそれを庇った挙句怪我した楓士雄に絆創膏とジュースあげて(てかあの身軽さで絆創膏常時してんの?良い子?)、鳳仙のトップなのに「まだまだだな」なんて言って……
いやもう最高じゃん、、、めっちゃ人格者。めっちゃ良い奴。
病院のシーンが一番ズルイんだよね。
楓士雄と意図的にダブらせているんだけど、「仲間をやられたらどんな強敵でも関係ねぇ」っていう楓士雄のカリスマ性とシンクロさせてるから、主人公と同じ立場なんですよね〜〜は〜〜ほんと好きしかないでしょ
その後の鬼邪高と対峙しないといけない場面でも、楓士雄への落胆、ひいては安堵を示す。
そして団地のシーンでは、鳳仙の四天王が楓士雄の目的を知ってるんですよね。これ佐智雄が伝えたんでしょうよ。轟が「お前はダチを探せ」って楓士雄に声掛けるシーンがありますが、その後佐智雄が視線を寄越すカットが挟まってます。冒頭で「妹をキドラに囲われた佐智雄」があるからこそ生きる。きっとここで佐智雄は、楓士雄にも自分にとっての唯みたいな存在がいるんだなって気付くんですね。
察しの良さ〜〜〜〜〜その後きちんと四天王を上にあげてフォローさせて、自分は下で乱闘してるんだから、最高のトップです。
エンドロールで妹に対する想いの強さまで伺えて、もうやめてくれ!ってくらいに佐智雄は良いキャラ
鳳仙側という事で、高橋先生が深く関わってるし、非のある点がほぼゼロと言っていいほどのキャラクター造形ですよね。
志尊淳という俳優を私はとてもとても、それこそ俳優の中で一番最初に信頼して尊敬した俳優にあたるくらいに信じてるんですけど、志尊くんの作り込みもものすごく良かったんだなと思います。
「謝りに行く」の前のため息ひとつ、神社のシーンで瞬きをせず嚥下するシーンしかり。細かく作り込まれてて、上田佐智雄というキャラクターの最高が出来上がってるんだなぁと思いました。
「ザワ」では多様なキャラクターが出てきますけど、上田佐智雄はその中でも一本芯が太く通ったキャラだなと思いました。
鳳仙スピンオフ下さい。以上です。