全てを愛している。だから、とてつもなく苦しい

EXILEは変化し続けるグループだね。それは、俊ちゃんの脱退から生み出したEXILEの、"永遠"の方法。

そんなこと、嫌になるくらいわかってるんだよ。


夜中のCL通知の嫌な予感を無視して寝た。朝のアツシさん勇退のニュースを見た瞬間、真っ白になった。次には「やっぱり」だったけど、それから「なんで」でいっぱいになった。とにかく、なんで今なんだ。なんで今年なんだ…

コロナに負けないで待ってたら、あの悲しみに暮れた2月26日を取り戻せるんじゃなかったのか。来年のEXILE20周年並んで歌う篤敬は見れないっていうのか。何だよそれは。何を待ってたんだ。この8ヶ月は何だったんだ。

泣こうと思ってないのに、意思や思考とはもはや全く別に涙が出てきて、無理矢理化粧をして仕事にいった。正気になったらダメだと思って忙殺された。

 

アツシさんのソロは好きだ。彼の祈りである歌声と稀有な音楽センスは、1人のシンガーとして、身軽にどこへでも羽ばたけると思う。

私はLDH箱推し極まってるので、セカンドも好きだし四章メンも好きだしなおなおも好きだしたー様も好きだ。だからアツシさんがいない14人も好きだろうし、アツシさんのソロも好きでいると思う。

でも、変わっていくEXILEやアツシさんを受け入れる事と、「EXILE ATSUSHI」そして「ATSUSHIとTAKAHIROのツインボーカル」を失う事の寂しさと悲しさと辛さは、全く別の問題だ。

 

メンバーが入れ替わるEXILEを好きなのは、そこに変わらない信念があるからだ。それが具体的に何かは割愛するけど、いわゆるEXILE魂だと思う。

その中で、もう1つ切り離せない事がある。

 

「やっぱりEXILEのボーカルってATSUSHIくんとTAKAHIROくんで、もちろん今はネスとSHOKICHIもいるかもしんないけどやっぱりその根底、ATSUSHIくんの横にはTAKAHIROくんじゃないとこのEXILELDHを作れなかったというか…」黒木啓司


もう…これに尽きる。

EXILEを最初に認識したのは13年前。たー様加入時。いわゆるEXILE黄金期は、丁度私の学生時代真っ只中だった。そんな人マジで百万人くらいいるだろうけど。当時はまだファンでもなかったけれど、街中や学校で流れるEXILE、TVで目に入る音楽番組のEXILE、たまたま聞いて好きになってCD借りてから何年も聞き続けたEXILE、その曲のどれもが「アツシと敬浩の歌声」だった。

パフォーマーあってこそのダンス&ボーカルグループだと思う。けど、同時にボーカルの大きさはパフォーマー自身すらが感じるほど大きい。「EXILEの曲」だけを聴くと、一般的にはそこには2人の歌声しか存在しない。そんな当たり前のこと、それでもそれがいかに重要な事であるか。


近年、EXILEは15人の形だけではなく、例えば沖縄の6人EXILEだってEXILEだった。そういう、変幻自在の良さも実感してた。でもそれが何故成立しているのか?それは「TAKAHIROとATSUSHI」がEXILEの核であるからに他ならない。だってセカンドとたー様のコラボはいつも「セカンド+TAKAHIRO」だったじゃないか。そこにATSUSHIさんが加わったらきっとEXILEなんだろう。そういう事だ。

 


あの時、絶対的ボーカリストを失って永遠を追求したからにはボーカルを失う重大さは痛い程わかってるはずだ。それが…突然勇退します?今日付けで?そんなの、ハイそーですかお疲れ様で済むわけないだろ。そんな半端な気持ちで、凪いだ気持ちで、EXILE好きなわけじゃないんだよ。人生を共にしていこうって、イチ消費者にそういう姿勢で居てくれるEXILELDHが好きなんだよ!その熱量で愛してるんだよ!


たー様との関係が「敬浩とアツシ」にちゃんとなったのだってつい最近じゃん。2014年あの地獄ラブレター(※個人の感想です)で「止まっていた時間を今日埋めたい」って、出会えたのは運命かなって歌いながら、大きな空白とたった3つのツアーを経て、本当の意味で相方になりかけてたんじゃないのか。

 

アツシさんが理解してるかわからないし、そりゃー理解してるとは思うけど、アツシさんが勇退するって事は、額縁だけの意味に留まらないはずだ。


EXILEの象徴が失われる。EXILE ATSUSHIの歌声がEXILEから消える。TAKAHIROとATSUSHIのツインボーカルが無くなる。それら全部だ。勇退って一言で済ますのは簡単だけど、ゾッとする。


たー様が歌いながらアツシさんを見て目を細めて、それにアツシさんが笑い返して、、、そうやって歌ってくれるだけで、あんなに嬉しくて幸せだった。大好きだった。大好きだった。そういう瞬間を、最後だと噛み締める事もできないで突然手放さないといけない。噛み締める場を求める事をファンの我儘だと言われればそれまでだけど、今まで勇退の時はそうしてきたじゃないか。何の為にオンラインライブやってたんだ。この為の練習だったと言われたっていっそ構わない。


私がEXILEで一番好きなのはTAKAHIROさんだ。それはそうだよ。

そうだけど、私が一番好きなたー様は、役者でもソロでもAOSでもない、「EXILEのTAKAHIRO」だ。アツシさんの隣で歌う、EXILEの真ん中で歌うたー様が、いちばんいちばん、何よりも好きだった。アツシさんが居なくなるって事は、そういうたー様も一緒に居なくなるって事と同じだ。

私が一番好きだったたー様は、今日突然いなくなってしまった。

 

もう会えない。もう、一生会えない。新生EXILEとアツシさんがステージに立つ事はあるだろう、沖縄の時のベビーネイルみたいに。でもそれは、「EXILEのメインツインボーカルとして」じゃない。そんなの、今の私には何の意味も無い。

 

 

EXILEはもう、グループじゃない。

今までずっと目を逸らしてきたけど、同時にもう認めないといけないと思った事だ。

後輩グループが活動する中でEXILEが活動できないのは、兼任メンバーがいるからソロが忙しいから仕方ないって言ってきた。EXILEは皆の夢を叶える「場所」で、苗字で、EXILEメンバーはそれぞれがスターで、それを比喩だと思ってずっと自分を誤魔化してきたけど、本当に「そう」なんだ。

その在り方の選択は、好きだと思う。永遠を目指し輝き続けるEXILEらしいと思う。

それでも、7人で牛丼食ってた頃、1飲み会してレモンサワーの記録打ち立てた14人の頃、「グループとしてのEXILE」の全てが愛しいから、今、とてつもなく苦しい。


これから、今までと同じように応援出来るだろうか。EXILEのLIVEに行ったら絶対的に感じられた「EXILE」を感じられるだろうか。感じられなくても感じられても、辛くなってしまいそうな自分がいて、怖い。


なんでだよって口では言いながら、説明されたってどうせアツシさんの言うことって、大抵純粋すぎてこっちが困る。だって結局納得するしかないんだ。だから説明はいらない。アツシさんが好きだから、そんなのはもう何だって納得するほど愛は有り余ってる。


ただ、もう一度2人で歌ってほしい。もう二度と見れないんだって、いっそ思い知らせてほしかった。

 


最後までなんだかんだと求めてしまって申し訳ないね。こんなんでも、ファンとしてありがとうとかお疲れ様って言えるように頑張ります

 

➡追記:新生EXILE初パフォーマンス後。

RED PHOENIXは見れたけど、Tiamoは無理。そういう感じでした笑

この記事で『変わっていくEXILEやアツシさんを受け入れる事と、「EXILE ATSUSHI」そして「ATSUSHIとTAKAHIROのツインボーカル」を失う事の寂しさと悲しさと辛さは、全く別の問題だ。』と書きましたが、まったく同じ逆の意味で、「EXILE ATSUSHI」そして「ATSUSHIとTAKAHIROのツインボーカル」を失う事の寂しさと悲しさと辛さと、変わっていくEXILEやアツシさんを受け入れる事は別問題』でした。

だから新生EXILEのことはちゃんと好きでした。でもそれは新生が、近年のEXILEとは全く別物に表現されたからこそ起こる認識だと思う。その証拠に、RED PHOENIXではなくTiamoは新生EXILEというよりかは、「アツシさんがいないEXILE」だと感じた。みんな死んでたね・・・。

年末のLOでもその傾向にあったし自覚すらあるように思った。過去曲はなるべく1ボーカルでいくと同時に、新生EXILEの多様なパフォーマンスを見ることができた。ファンよりも誰よりも、きっとEXILEメンバーがいちばん「アツシさんの喪失」の意味や深さを受け止めて、パフォーマンスに昇華しているんだと感じた。

コロナ禍でライブがない以上、実際新生EXILEのライブでどう感じるかはわからない。でも、アツシさんがいないとダメみたいな風では決してないし(ていうか留学前後は結構不在がちだったしそれで慣れたという節も・・・)、私もそう感じない事だけはわかった。ただ、まだお疲れ様とふっきることも、ありがとうと終わらせる事もまったく出来ないけど。

新生EXILEを好きだと思うし、ソロでなんか楽しそうにインスタ更新したり歌うアツシさんを今まで通り暖かく見守りたいなという次第だ。